2010.10.1

メキシコ人と結婚して困る事……

食べ物文化の違い:これは、彼の寛大さと時々作る辛い料理で問題回避。
やたらとにぎやかな音が、常に彼から発せられている:これも、まあ許容範囲内。
やたらと感情表現が豊か:これも、まあ私も人の事を言えないからアリ。

でもただ一つ、本当に本当に困るのが、
ラテン音楽が大きな音でかかっていると、一緒に踊りたがる事!
ダンスをするなんていう習慣、我が家では小さい頃からほとんど無かったもん!
両親が一緒にダンスしているなんていう光景、
小さい時から数えて、本当に数回しか見た事ないですから!

というのも、先週の日曜日、メキシコの独立記念を祝うお祭りがお台場であって。
音楽あり、おいしいメキシコ料理あり、のにぎやかで楽しいお祭りで。
マリアッチの音楽を聞きながら、皆が大合唱しながら踊るのが毎年の恒例で。
郷愁にかきたてられるのか、
はたまた普段はなりを潜めているラテンの血が騒ぐのか、
……まあ、当然のことながら「亜希、踊ろう!」ってなっちゃうのである……。

昨年までは、拒否してました。
だって……踊れないもん。
でも、今年は何故か「やってみよう!」と。
彼の動きに体を預け……いち、に、いち、に……
あれれ? 何だか楽しいぞ!!! イエーイ!!!

……そうか……。
昨年までは、体を預けるって事が出来なかったんだな……多分。
いつも「自分」っていう固いものが一番先に来て、
それ以外の人を全面的に信じたり、
身を委ねるみたいな事、出来なかったもんなあ……。

凸と凹のように補い合い、
日々の生活を通して少しずつ、
心の在りようを変え合いながら
同じ未来を見ようとする。
結婚とか夫婦ってそういう事なのかな〜と思った。

賑やかなギターやラッパの音に合わせて、
自分っていうものがちょっとずつ変化している音を聞いたような気がする、
そんなある9月の夜でした。